恋愛期間0。彼の毒はスイーツより甘かった。(仮)
ソルト&シュガー
 次の日、塩田の提案でオーシャンビューを楽しめるRVパークへ行った。
 季節が夏なら海水浴も楽しめるそこは、共同シャワーやトイレもあり、WiFiは無料。車中泊者にひたすら親切な施設だ。バーベキューの道具も貸し出すらしい。

 近くのモールで食材を眺める。
 塩田は私の買い物に付いてきた。
 スイーツ作りで出費が嵩んでいた私は、値引き商品を探していたが、鮮魚コーナーで立ち止まって、ついこんな事を呟いた。

「たまには贅沢してエビとか食べたいな」

 塩田が嫌な笑いを浮かべた。

「エクアドル産とかで満足するタイプだろ」
「庶民なので国産の伊勢海老とか買えませんから」
「俺も伊勢海老は正月しか食わないよ」

 正月。
 そうか。冬が来て、Xmasが来たらもう年越しだ。
 今年は、車で一人かぁ。
 ちょっと侘びしい。

「餞別としてこれ奢ってやるから焼こうぜ」













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