どうぞ、貴方がお望みの結末を。~死を偽装した才女と、彼女を搾取した人々の破滅の物語~
 ロランはクラリスの態度に怒りを覚えていた。クラリスが跪いてルイーズに謝れば、あの場は収まっていたはずだ。
 だが、クラリスが己の非を認めなかったせいで、大問題に発展しようとしている。
「兄上、ドレスを破いた件ですが、クラリス嬢ではなく、別の者の仕業とは考えられませんか?」
「ありえない。目撃証言もあるんだ。まったくクラリスにも困ったものだ。では、私は母上のもとへ行ってくる」
< 22 / 77 >

この作品をシェア

pagetop