死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~
 それもこれも目の前にいるレオのおかげだ。

 彼は長い足を組んでゆったりと椅子に座っている。横を向いている彼の視線の先にでは鳥が二羽噴水の水で戯れていた。

 優しい眼差しだ。彼のあの目がリーナに自信をくれる。そして彼を想う溢れんばかりの愛情が、彼のためにも頑張ろうという勇気になる。これからも一生懸命努力して少しでも彼の力になりたい。

 そんなことを思いながらテーブルの上のお菓子に目を留めふと気づいた。

(あっ、そろそろだわ)

 ハッとして、カップを持つ手が止まった。

 もうすぐ収穫祭だ。そしてその前に、国境での戦争が始まる。それがどれくらい前だったかよく覚えていない。

 嫌な予感は当たってしまった。

 次の日、国境で魔物を引き連れた隣国が暴れだし戦争になったという報告が入ったのだ。

 できれば行かないとほしいと何度も心で訴えた。

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