死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~
 けれどもそれは自分の都合で彼には関係ない。真剣に訓練する場に自分がいたら邪魔なだけなのに。どうしてそんなことも気づかなかったのか。今更のように恥ずかしくなり、リーナはしょんぼりと肩を落とした。

「すみませんでした。おかしなことを言い出して……」

「いいんだ。おかしなことじゃない。だがまずは順番がある。ミスティアとはここは気候も違う。いきなり激しい運動をしたら体が驚いてしまうだろう? まずは散歩をするといい、皇太子宮の庭園だけでも十分な運動になるから」

「はい。そうします」

 にっこりとうなずいた彼は衣装室に入っていく。

(そういえば前世では来たばかりの頃に、熱を出してしまったんだわ)

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