想いと共に花と散る
記憶というものは、誰にも干渉することのできない、
一番頑丈な記録です。
全てを覚えることはできませんが、
忘れては駄目だと思うことだけは、
覚えていたいですね。
以上、榊原蓮華草でしたっ!
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これは、雨が降る放課後でだけ許される恋。
しとしとと、降り続ける雨。
昇降口を出て傘をさすと、
いつもいる。
『ちょっくら入れてくんね?』
クラスで人気者のムードメーカーの彼は、
どういうわけか、私を待ち伏せするのです。
それも、
雨が降る放課後に限って。
☂
『……貸して』
背が低くて、前髪が長くて、眼鏡を掛けていて。
地味子、という言葉から生まれたような私には、
貴方は眩しすぎる。
雨雲の隙間から差し込む光、
それは貴方なのかも。
『ここ、俺の特等席だから』
『他の人なんて、絶対に入れないで』
貴方はずるい。
ずるすぎる。
☂
初めは、申し訳なさそうに。
二回目は、ちょっと強引に。
三回目は、味を占めたように。
そして四回目からは、
———……隣りにいるのが当たり前になるのです。
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夜が来るのもの、
朝が来るのも、
全部嫌いだった。
───こんな世界無くなればいい。
いつからかそう思うようになって。
そんな時に目の前に現れたのは、
現在、街を脅かしている、
指名手配中の連続猟奇殺人鬼。
『ねえ、私を連れて行って』
頭がイカれていた。
自分でも分かっている。
でも、
そんなイカれた私を作ったのも、
非道に手を染めた最低なあんたを作ったのも、
全部、この荒廃した世界だ。
『俺は、いい名前だと思うぜ』
ん?
いやいや。
違う。
おかしいって。
『怖くなったからって、逃げるなよ』
何、なんなのこれ。
なんなの、この気持ち。
『次は何処に行く?』
『また遠くへ。気分に任せて行こうぜ』
私達は、死に場所を探す旅をする。
その先に、どんな地獄が待っていても。
荒廃した世界でもいい。
腐った世界でもいい。
ただ、私は、
この荒廃した世界で君と非道を歩む。
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花が咲いた。
暗闇に一輪の花が。
その花は道標であり、
同時に貴方への想いでもあった。
『このまま、二人で逃げ出さない?』
冗談にしては、本気すぎて。
本気にしては、馬鹿げていて。
『もう、独りじゃないですから』
一緒に逃げてはくれないのに、
貴方は隣りにい続けようとしてくれた。
私は、あの子達とは違う。
恋を知らずに生きてきて。
愛を失って生きてきて。
知らないことばかりで。
知りたいことばかりで。
何だって知っていけるあの子達とは、
同じになれなかった。
でも、貴方はそれでいいと言う。
『繁栄だ』
貴方にそんなことを言わせる世界が。
『俺は、貴方のことが____』
貴方にそんな顔をさせる世界が。
『ああ、幸せだなあ……。ずっと、こうしたかったの』
一瞬だけでも夢を見させた世界が、
憎くて、
それでいて、
愛おしかった。
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