再逢
目元を何度もハンカチで押さえながら写真を見ていた私の肩をそっと抱き寄せられると、張り詰めていたものが緩み、
また涙が目頭に溢れ出す

「すいません‥‥グスッ‥‥す‥鈴子の妹
 がヒック‥妻だったことが分かって
 ‥‥鈴子が嬉しくて泣いてる感情
 が‥溢れ出て‥‥」

『フッ‥‥君の中のもう1人の人物は
 本当に君をよく泣かせる。』

抱き寄せられながらも頭を優しく撫でられると、その優しさに胸が熱くなる

『貸してごらん』


支配人がアルバムを手に取ると、私にも
見えるようにゆっくりとページを捲って
くれると、次のページにいた人物に
また涙が溢れた。

「嘘ッ‥‥!ッなんで‥っ‥なんで‥
 ここに‥‥圭吾さんが‥‥」

日髙隆徳さんと伽耶、そして圭吾さんが
3人で並んで写る写真に、全身が震え始める

鈴子が亡くなった後だというのは分かる
けれど、圭吾さんがこのホテルに携わっているかのように施工図面を見ながら
支持しているかのような写真もあるではないか

頭が混乱し始めると共に、息苦しさから呼吸が早くなる
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