再逢
夢の中や意識を失った時に鈴子が伝えてくる圭吾さんの姿を目の当たりにしたからなのか、とても胸が締め付けられる

「ハァ‥ッ‥‥ハァ‥」

『大丈夫‥‥ゆっくり息をしなさい。
 ここにいるから。』

日髙支配人のシトラスの香りがする
ハンカチで口元を軽く押さえられると、
涙目になる私の目元を優しく指で拭ってくれる

『そうだ‥‥上手だから、そのまま
 続けて‥‥』

支配人‥‥‥

頭では支配人だと分かっているのに、
私の中の鈴子が勝ってしまい、支配人
が圭吾さんに見えてきた‥‥


「圭吾‥‥さ‥‥」

右手を伸ばして圭吾さんの頬にそっと
手を触れさせると、圭吾さんの目が
見開かれ、少しだけ驚いた顔をした後
口元のハンカチを外された

『‥‥‥‥目を覚まそうか。』

‥‥えっ?

綺麗な顔が近付いてきたと思った次の瞬間、薄い唇が私の唇を覆い、息苦しさに口を開ければ舌を絡め取られ深く何度も角度を変えてそこを貪られる
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