再逢
「ん‥‥ッ‥」

両頬を包まれ、どんどん深くなる行為に意識が朦朧とし始めたら、唾液が絡まる音と共に離れた唇に甘い余韻が残る

「‥‥‥し‥はいに‥」

息も絶え絶えに私を見下ろす支配人を
ジッと見つめつつも、たった今された
行為を思い出し、顔が一気に熱くなった

私‥‥あんなに長いキス‥した事なんて
一度もない‥‥

それなのに‥‥蕩けてしまいそうなほど
気持ちがいいなんて思ってしまった‥‥

『フッ‥‥‥そんな顔をするな。』

えっ?

頬に触れたままの支配人の指先が私の
口角に触れると、また近付いてきた支配人がそこを舐めた。

「ッ!!な‥何して‥」

『ん?‥ああ‥唾液が溢れてた。』

ヒッ!!


サラッとお水がこぼれてたから、くらいな話し方で言われても、顔の熱が増すばかりでこれ以上耐えられない

『ほら‥沢山泣いたし、過呼吸にも
 なりかけてたから水分を摂りなさい』

冷めてしまったハーブティーをコクコクと飲みながらも、隣からの視線が気になって仕方ない

‥‥また鈴子が出ちゃったから止めてくれたんだよね‥‥
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