再逢
開きっぱなしのアルバムにうつる
圭吾さんを見るとまだ胸が苦しくて、
私はそれをそっと閉じた

「‥‥支配‥‥日髙さん」

『どうした?』

「ただでさえ沢山迷惑をかけてるのに、
 日髙さんのご先祖様が鈴子と関わりが
 あって‥圭吾さんまでこのホテルに
 ‥‥私きっとこれからももっと今みた
 いなことがあるかもしれないんです。
 ‥‥だからもう」

『悪いけど‥離すつもりはない。
 それに離れるつもりもな。』

‥‥えっ?

離れないって‥‥どうして‥‥

「た、多分‥鈴子の話なんかして
 しまったから同情というか変な
 情が湧いてるだけです。私は‥‥
 き‥キスなんてされたらどうしても
 勘違いしちゃうから‥」

日髙支配人に対する気持ちが溢れて
取り返しがつかないギリギリのところ
まで来てる‥‥

だから‥今だったらまだ

『鈴子は離れることで人の幸せを
 願ったかもしれないが、生憎俺は
 生まれ変わりだか知らないが、同じ
 運命を辿るつもりはない。』

ドクン
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