溺愛銃弾 〜メルティ・your・バレット~
「お前がそんなに俺のオモチャになりたかったとはねぇ」
薄い笑みは挑発めいて。しなやかに振り上げた鋭い爪が透けて見える。玉置さんにもきっと見えてる。
「気が向いたら遊んでやるから出直せ」
容赦ないカギ爪が玉置さんの鼻先をかすめた。
「若・・・!」
「出直せと言ってる」
「・・・・・・・・・はい」
しぼり出すような低いつぶやきと、痛いのを堪えてこらえて、こらえてる拳。
陶史郎さんはYESの答えをあげなかった。…意地悪には聞こえなかった。
陶史郎さんにどう答えてほしかったのか。自分の中の『ほんとう』がこぼれないように唇をかたく結んで、押し込める。
尖った石が詰まったみたいに胸の真ん中が痛い、刺さって痛い。きつく目を閉じた。玉置さんはもっと痛い・・・!
「沢崎のお嬢さんはどうしたいんで?」
不意だった。高いところから流れる水みたいな、透った声に痛みがさらわれた。ぎこちなく振り向く。手を止めないままイザワさんが続ける。
「この伊沢で良けりゃ聞かせてもらえませんかね」
薄い笑みは挑発めいて。しなやかに振り上げた鋭い爪が透けて見える。玉置さんにもきっと見えてる。
「気が向いたら遊んでやるから出直せ」
容赦ないカギ爪が玉置さんの鼻先をかすめた。
「若・・・!」
「出直せと言ってる」
「・・・・・・・・・はい」
しぼり出すような低いつぶやきと、痛いのを堪えてこらえて、こらえてる拳。
陶史郎さんはYESの答えをあげなかった。…意地悪には聞こえなかった。
陶史郎さんにどう答えてほしかったのか。自分の中の『ほんとう』がこぼれないように唇をかたく結んで、押し込める。
尖った石が詰まったみたいに胸の真ん中が痛い、刺さって痛い。きつく目を閉じた。玉置さんはもっと痛い・・・!
「沢崎のお嬢さんはどうしたいんで?」
不意だった。高いところから流れる水みたいな、透った声に痛みがさらわれた。ぎこちなく振り向く。手を止めないままイザワさんが続ける。
「この伊沢で良けりゃ聞かせてもらえませんかね」


