年下研修医の極甘蜜愛


「彩さんの口に合うといいけど」

「おいしそう。いただきます」


 ほっぺたが落ちちゃうくらいおいしいパスタを頬張った時、仁寿が「幸せだなぁ」と笑ったので、彩はこみあげる涙をこらえるのに必死だった。それをまぎらわすために、コミックの話題を持ちだす。


「あのマンガは、先生が買ったんですか?」

「ううん、姉からのおさがり」

「お姉さん?」

「あれ、彩さんには言ってなかったっけ。僕には、安寿(あんじゅ)っていう、七歳年上の姉がいるんだ。小児科医で今は千葉の大学病院にいるんだけど、後々、故郷で母がやってる小児科のクリニックを継ぐみたい」

「へぇ……」


 ご両親どころか、お姉さんまでお医者さんだったなんて。一瞬、飲み込んだパスタが喉に引っかかる。
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