年下研修医の極甘蜜愛

 一瞬、なにを言われたのか理解できず、彩は仁寿を見たまま固まってしまった。てっきり、普段使う物とか思い出になるような物を言われると思っていたのに――。


「……わ、わたしですか?」

「そう、彩さん。これから先ずっと、僕は彩さんと一緒にいたい」


 あ、と口を開いたまま、彩は二度、三度大きくまばたきする。


 ずっと一緒にいたい。


 恋愛経験は積んで来なかったが、その意味が分からないほど彩は鈍感じゃない。
 さらに加速していく胸の鼓動。なんでもいい、好きなものをプレゼントするとは言ったけれど、まさか自分を望まれるなんて。信じられなくて、びっくりして、言葉が出てこない。


「初めて会った時から好きでした。彩さん、僕と結婚してくれませんか?」


 黙ってしまった彩に、仁寿が今度はストレートな言葉を口にする。


「わたしで……、いいんですか?」


 嬉しい、すごく幸せ。心にはあたたかな気持ちが溢れているのに、素直にそれを言えず声が震えてしまう。

< 134 / 183 >

この作品をシェア

pagetop