年下研修医の極甘蜜愛
だって、わたしは――。
これから先生は、数えきれないくらいたくさんの出会いを繰り返していく。いつか、先生にふさわしい素敵な人に出会うかもしれない。その時、今日のことを後悔しないだろうか。
仁寿の未来に思いを巡らし、同時に過去の傷におびえる自分がいる。
彩が不安げに返事を待っていると、仁寿がふっと表情を緩めた。
「僕は、彩さんがいい。彩さんは? 僕じゃ、だめ?」
花火の閃光に浮かぶ、真摯で優しい仁寿のまなざし。彩は、吸い込まれるように仁寿の目を見つめた。
――先生は、存在そのものが太陽みたい。
優しくておおらかで、どんなわたしでも受け止めてくれる。それに、一時的な感情で軽々しく結婚なんて口にしない人だと思うから。
――先生がいいと言うのなら、卑屈に考えるのはやめよう。
彩は、仁寿を見つめたまま小さく首を横に振った。
「だ……、だめじゃないです」
「本当?」
「はい。わたしも……、わたしも先生がいいです」