年下研修医の極甘蜜愛
「大丈夫?」
腕の中でくったりとする彩を、仁寿がふかふかのタオルで拭く。彩はなだれるように仁寿の胸に体を預けてされるがまま。とろんとした目で仁寿を見つめて、荒い呼吸を繰り返す。体を触られただけなのに、足腰が立たない。
「仁寿さん。タオルを……、貸してください」
「いいよ、僕が拭いてあげるから」
「いえ、仁寿さんも。ちゃんと拭かないと風邪ひいちゃう」
「熱なんか出したら、研修に影響して秘書さん的にはいろいろと困るよね」
彩は、そうじゃないと首を横に振る。医局秘書として心配しているのではなくて、純粋に心配だからそう言ったのだ。
「優しいね、彩さんは」
彩の髪を丹念に拭きながら、仁寿が嬉しそうにほほえむ。
全部を言葉にしなくても、言いたいことを正しく理解してくれる。見た目はかわいい雰囲気で朗らかなのに、中身はやっぱり冷静なお医者さんだと思う。頭には知識とか学識がぎっしり詰まっていて、人を観察する視点も鋭い。相手に合わせるのもすごく上手だから、違和感なく自然でいられる。年下なのに、なにもかもが足元にも及ばないよ――。
仁寿が、体を拭いてバスローブを羽織る。そして、彩を棚から取ったバスローブで包んで横抱きにした。突然のことに驚いて、彩は咄嗟に仁寿の首元に腕を回してしがみつく。