年下研修医の極甘蜜愛


「……っ! びっくりした。細いのに、力持ちなんですね」

「いや……、くっ、これは鍛えないとだめだな。ウェディングドレスを着た彩さんをお姫様抱っこするのが僕の夢なんだ。でも、腕が震える。あと一年で腕力つくか……、なッ!」

「わたしが重いのが悪いんじゃないですか?」

「違う。僕の腕力が貧弱なせい」


 彩はどちらかというとやせ型だが、身長も成人女性の標準くらいあって体重もちゃんと大人の重さだ。いくら筋肉質な体を持つ男性だからって、特に鍛えてもいない普通の人が、簡単にお姫様抱っこなんてできるわけがない。


「それにしても、仁寿さんの夢……」

「素敵でしょ?」

「んー、ノーコメント」

「ちょっと、なんでー? お姫様抱っこ、憧れない? 僕は憧れる」


 どうして仁寿さんが。どちらかというと女の人が憧れるものじゃないのかな、と笑いながら、彩は一つ気になる質問をした。


「ところで、あと一年でとかなんとか聞こえた気がしたのですが」

「できたら、初期研修が終わるころまでに結婚したいから」
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