年下研修医の極甘蜜愛
「えっ、急ですね。あと一年と数カ月しかない……」
「きっと、あっという間だよね。彩さんはずっと研修の担当をしてきたから、知ってるんじゃない? 研修中に結婚する人が多いって」
「ええ、まぁ……。いろいろと融通が利くの、研修の間だけですもんね」
「うん。指輪どうしようか。お互いの実家に挨拶を済ませたら、一緒に買いに行こうよ」
「……は、はぁ」
「彩さんとの誓いの証だもん、全部の指にはめたい気分だよ。でもさ、仕事中は衛生上、やっぱり指輪はできないよね。うーん、そうだな。救急の先生みたいに、ネックレスに通すのはどうだろう。妻一筋な感じでいいって、看護師さんたちが言ってた」
仁寿の顔を見あげる彩の目が点になる。
「どうしたの? 僕、変なこと言ったかな」
「……いえ」
話の展開が電光石火なのには、もういい加減に慣れよう。彩は仁寿にしがみついたまま、肩を揺らして笑った。
「あの、自分で歩きましょうか?」
「ううん、僕に任せてよ」
「じゃあ、落とさないように……。よろしくお願いします」
ぎこちないお姫様抱っこで、仁寿がベッドルームに直行する。