年下研修医の極甘蜜愛


「あ、起きてたんですね。おはようございます」

「おはよ」


 背景の朝日が似合う爽やかな笑顔を向けられて、彩はちょっとだけ気恥ずかしくなる。


「それから、先生。お誕生日おめでとうございます」

「うん、ありがとう」


 先生と呼んだことについてなにか言われるかも……と思ったが杞憂で、なにも言及はされなかった。それどころか、仁寿はそんなことは気に留めずにこにこと嬉しそうに笑っている。


「そうだ……。一応は調べてあるんですけど、F大までタクシーで二十分かからないくらいですよね?」

「うん。今日は日曜日で道も混んでないだろうから、もう少し早く着くかもね」

「じゃあ、九時過ぎにビジネスホテルを出発すれば間に合うか……」

「大丈夫だと思うよ。まだ時間がありそうだから、シャワー浴びて来てもいい?」

「はい、いいですよ」


 仁寿が、彩を満面の笑みでぎゅーっとハグしてベッドルームを出ていった。その足取りの軽さときたら。
 実は、仁寿はあのあとなかなか寝つけず、結局二時間ほどしか熟睡していない。


 ――あんなことされたら、どきどきして眠れないよ。


 しかし、心も体も満たされているから、睡眠不足の苦痛はまったく感じない。それどころか、体中に元気がみなぎっている。
 シャワーを浴びながら、パウダールームで歯磨きをしながら、仁寿は左手を見ては体をくねらせて喜びを爆発させた。


 ――彩さん、ずるいよ。もう!


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