年下研修医の極甘蜜愛


「あれ、今日はメガネなんですね」

「うん。コンタクトを入れたら目が痛くてさ」

「大丈夫ですか?」

「ただの寝不足だから平気」

「眠れなかったんですか?」

「あ、そうじゃなくて。目の調子は悪いけど、心身ともにこれ以上ないくらいベストコンディションだから心配しないで」

「……はぁ。それならいいですけれど」

「時間だね。行こうか」

「はい、そうですね」


 彩は、仁寿から部屋のカードキーを受け取ってカウンターへ行き、チェックアウトの手続きをする。手荷物は夕方まで預かってくれるというので、ロッカーは利用せず、仁寿のキャリーケースと一緒にフロントにお願いした。


「先生。USB、ちゃんと持って来ましたか?」

「バッグに入れてるよ」

「プレゼン、大丈夫ですか?」

「篠田先生に指摘された箇所は資料を差し替えたし、内容もちゃんと頭に入ってるから大丈夫」

「さすがですね」


 彩が言うと、仁寿がふふっと笑った。


「どうしました?」

「彩さんが、すっかり仕事モードだから」

「もちろんです。今日は、大事な研修医が有意義な振り返りをできるように、しっかりサポートさせていただきます」

「よろしくお願いします、秘書さん」


 予約していたタクシーに乗り込んで、F大の近くにある病院を目指す。


「あ、そうだ。帰りにマカロンが有名な、あのお菓子屋さんに寄ってもいいですか? 由香にお土産を買いたくて」

「いいよ。僕も久しぶりだから、買って帰ろうかな」
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