年下研修医の極甘蜜愛
「年が明けたら、彩さんの実家に伺ってもいい? まずは彩さんのご両親に挨拶をして、話を進めていこうと思っているんだけど、どうかな」
「は、はい。年末は実家に帰ろうと思っているので、両親に仁寿さんのことを話しておきます」
「ご両親によろしくね」
「くれぐれも無理はしないでくださいね。まだあと二カ月、ハードな救急科の研修が続くから」
「僕は平気。彩さんのご両親に反対されないか、目下の不安はそれだけだよ」
「やっぱり、緊張しますか?」
「すごく」
「父も母も穏やかな人です。ただ、わたしと一緒で仁寿さんのご実家のこととか聞いたら恐縮するかも。それについても、年末にちゃんと話して来ます」
「そんなに身構えなくても大丈夫だよ。藤崎家は、いたって平和な一家だからさ」
「平和……。仁寿さんを見ていると、確かにそんな感じはします」
「でしょ? この前、出張から帰ってすぐ実家に電話したんだ。春に彩さんを連れて一度そっちに帰るからって。そしたら、特に母がすごく楽しみにしている感じだったよ」
脱いだコートをクローゼットのハンガーに掛ける彩に、「お風呂のお湯がぬるかったらお湯を足して」と言い残して仁寿が部屋を出ていく。
結婚の二文字が現実味を帯びて来て、胸がドキドキする。