年下研修医の極甘蜜愛


「どうかした?」

「この前、わたしに建築士の仕事をしたくないのか聞いたでしょう?」

「あ、ああ。うん」

「チャレンジしてみようかな、と思いまして」

「そっか」


 内心でほっと胸をなでおろした仁寿が、彩と同じように表情を引き締める。


「建築士の試験は、卒業後にあるんだっけ?」

「そうです。七月に」

「じゃあ、医局秘書の仕事を覚えながら勉強してたの?」

「はい。当時は医局秘書を長く続けるつもりがなかったから、絶対に合格しなくちゃって必死でした」

「それならなおさら、もったいないね。生活のことはなにも心配しなくていいから、もう一度勉強し直してチャレンジしてみなよ。彩さんがやると決めたら、僕は全力で応援するよ」

「ありがとうございます。でも、仁寿さんたち初期研修医三人が研修終了証を受け取る姿を見るまでは、責任を持って今の仕事を頑張ります。すみません、それを仁寿さんに伝えたくて」


 恥ずかしそうに下を向く彩に手を伸ばし、仁寿がそっと頭をなでる。
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