年下研修医の極甘蜜愛


「で、ちゃんとつき合うの?」


 由香が胸まである巻き髪を耳にかけて、彩の目 を覗き込むように見る。彩は、その視線から逃れるように、グラスに残ったハイボールを一気に飲み干した。


 ――本当に、わたしが悪かった。


 おいしいはずのハイボールが、ただシュワシュワと炭酸の刺激だけを残して喉を落ちていく。


 ――医局秘書として、大切な初期研修の二年間をしっかりサポートしなきゃいけないのに、わたしは一体なにをやっているのだろう。

 カラン、と空になったグラスの中で、小さくなった丸氷が鈍い音を立てる。


「つき合わない」

「なんで?」

「先生には、研修に集中してもらわないといけないから」

「仕事熱心な医局秘書さんだ。じゃあ、藤崎君のこと、嫌いってわけじゃないんだね?」

「嫌いじゃないよ。だけどわたし……、藤崎先生をそういう対象として見てない」
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