年下研修医の極甘蜜愛
「藤崎君は、彩をそういう対象にしか見てないよ」
「よく分からない。わたしなんかよりいい人がたくさんいるはずなのに、なんでだろうね」
「でた、わたしなんか論。彩ってさ、なんでそんなに自己肯定感が低いわけ? あれだけ仕事もてきぱきこなして、見た目も性格もなんら問題ないのに」
「それは由香が親友の目で見てくれてるからだよ」
「あのね、彩。最近は、不眠だけじゃなくて病気でもいっぱい悩んで泣いたでしょう? だから私、彩にはたくさん笑ってほしいって思ってるんだよ」
「ありがとう。由香の優しさがしみて、涙が出そう」
「こんなことで泣かないで。涙がもったいないじゃないの」
照れるように笑って、由香がカクテルを注文する。ほどなくして、オーナーがカクテルとハイボールをカウンターに置いた。二人が「ありがとう!」と元気な声を揃えると、オーナーは「ゆっくりしていきなね」と言い残して厨房に入っていった。