年下研修医の極甘蜜愛
「彩さんに似合いそうなスコッチ・ウイスキーを買って来たよ。あと、ライムも。彩さんは、ハイボールが好きなんだよね?」
「え、ええ。よくご存じですね」
「彩さんのことは一度聴いたら忘れないんだ、僕」
驚いて運転席に視線を戻す彩の膝の上から青いハンドバッグを取って、仁寿がそれをバックシートに置く。ガサッとレジ袋と思しきビニールの音が聞こえた。
彩の知るかぎり、病院の近距離にウイスキーを売っているお店はない。時間を考えると、最初の電話を切ってすぐに病院を出たのだろう。
「彩さんの家、どこ?」
意表を突く質問に、彩は答えに窮してしまった。いくらよく知った間柄とはいえ、男性を易々と家に入れる訳にはいかない。
「家ですか?」
「着替えがないと、明日が困るでしょ?」
瞠目する彩にかまうことなく、車が動き出す。