年下研修医の極甘蜜愛
「この通りをどっちに行くの?」
「あの、先生」
「ごめん、彩さん。後ろから車が来てる。どっち?」
「ひ、広原町の方へ」
「了解」
一線をこえたら一瀉千里。由香の言葉が頭の中でリフレインする。
はっきりと言われなくなって、仁寿の家に泊まる流れだということくらい分かる。
――もしかして、今日もするつもりなのかな……。
小さなため息をついた瞬間、彩の脳裏に忌々しい過去が浮かんだ。記憶から消してしまいたいのに、いつまでもべったりと張りついて忘れられない先輩の笑顔。心臓がどくどくして、心に残る古傷がズキズキと痛みだす。