年下研修医の極甘蜜愛

「どうぞ、狭いですけど」

「お邪魔します」


 仁寿が、男子禁制の根城に足を踏み入れる。廊下から順に照明をつけて、彩は仁寿にリビングのソファーに座るよう言った。


「すぐに準備しますから、大人しくしていてくださいね」


 彩がリビングを出ていく。
 仁寿は言われたとおり、借りてきた猫のように大人しくソファーに座って彩を待った。

 物が少なくて、きれいに片づいた部屋だ。職場でも、彼女の机の上は整頓されていて、書類や道具が散らかっているのを見たことがない。

 ふと、壁に掛けられたコルクボードに目がとまる。ピン留めされたA5サイズの紙。目をこらして、印字された文字を読む。

 それには、明日の日付と時間、それからCT検査の内容が印字され、英語で病名が手書きされていた。彩の文字ではない。主治医が説明がてら書いたのだろうか。
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