年下研修医の極甘蜜愛

「彩さんの荷物は寝室に置くね。他にも部屋はあるんだけど、掃除してないから今日は我慢してよ」


 寝室という単語に、思わず左胸がどきっと反応する。


「家の中、遠慮しないで好きに使っていいから」

「……は、はい」

「彩さん、そこのスイッチ押して。浴槽って書いてあるやつ」


 彩の着替えなんかが入ったバッグを寝室に置いて、仁寿が向かいの壁を指差す。彩は、つい条件反射で「これですか?」とボタンを押して、しまったと内心で焦った。

 不眠で限界の時は思考回路がまともではないが、今はそうじゃない。ハイボールをジョッキ二杯飲んだけれど、それくらいじゃ酔わない。


「十分くらいでお湯がたまるから、先にお風呂入ってね。それまで、リビングでゆっくりしていてよ」

「あの、先生。部屋に来ておいて今さらですけど」

「なに?」

「あの日のことは、忘れていただけませんか?」
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