年下研修医の極甘蜜愛


「いえ、あの……」

「うん」

「わたしのせいで先生に迷惑をかけてしまって……。本当にごめんなさい」

「迷惑って?」

「先日と今日の、いろいろです」

「ふぅん、そっか」


 仁寿が、彩に覆いかぶさって腰を抱くように腕を回す。次の瞬間、視界がぐるりと反転して、二人の体がソファーからフローリングに転がり落ちた。びっくりしたのも束の間、彩は体を起こして真っ先に仁寿の無事を確認する。


「先生、大丈夫ですか?!」


 臨床研修プログラムには研修の日数が定められていて、規定の日数以上を休んだり研修を中断したりすると、その分だけ研修が長引いてしまう。ケガや病気、妊娠出産など理由の如何を問わないから、こんなことでケガなんてされると大変だ。


「大丈夫」

「よかった。気をつけてくださいね」
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