年下研修医の極甘蜜愛
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
荒い息遣いが、遠くで聞こえる。自分の呼吸なのに、自分の呼吸じゃないみたい。
ぼんやりとした視界で仁寿の輪郭が左右に揺れて、開かれた両脚が引き寄せられる。その直後、硬起したものが秘口に押しつけられた。
「……先生。ゴム……、つけて」
整わない呼吸の合間に、なんとかそれだけを声にする。
腫瘍を患った右の卵巣は、卵管ごと切除されてなくなった。とはいっても、主治医によれば、残った左側は正常に機能しているらしい。確率のほどはよく分からないけれど、可能性があるのなら避妊はちゃんとしなくちゃ。
セックスが原因でうつる病気を防ぐ上でも大事だと思うし。この前もベッド脇のゴミ箱に使用済みのが捨てられていたから、改めて言わなくてもよかったのかも知れないけれど。
「つけたよ」
「……ふ」
熱塊にぐぐっと陰孔を広げられて、彩は声を殺そうとぎゅっと唇を噛む。
「彩さん、そんなに強く噛んだら傷になるよ」
「……あ、ああ。すみません」
「どうして謝るの」
仔犬みたいにかわいい笑顔が近づいてくる。
――先生は、どんな気持ちでわたしとセックスしてるのかな。
素肌を見せて触れ合う行為は、心から信頼できる相手とだからできるのだと思う。だから、彼の言葉と嘲笑が、楔のように強く心に打ち込まれてしまった。
壊れてしまったものが元の形に修復するのは、現実界では難しいんじゃないのかな。それが人の心だったらなおさら、現代の科学力を持ってしてもほぼ不可能に近い。