年下研修医の極甘蜜愛
「……う」
背後でベッドがきしんで、仁寿が身じろぐ。フットベンチに服を見つけた彩は、仁寿の様子をうかがいながら忍び足で移動すると、目にもとまらぬ早業で下着を身につけ服に袖を通した。そして、ささっと手で雑に髪を整えてベッドサイドに立つ。
昨日、夕方のカンファレスで仁寿の指導医が入院患者の採血について話していた。病棟では朝食の前に採血をするから、遅くても七時過ぎには病院に行かなくてはならないはずだ。
「先生、起きてください。朝ですよ」
「……う、ん」
「先生」
「……ん」
「起きないと、採血に間に合いませんよ」
「……」
だめだ、まったく目覚める気配がない。
――夜はあんなに元気だったのに……。
彩は、またあとで起こしに来ようと気を取り直して寝室のドアを開けた。寝室を出ると、まずバスルームに行って洗濯物が入っているバスケットを覗く。整髪料なんかが並んだ棚にあるデジタル表示の時計を見るとまだ六時前だった。洗濯をして、一度アパートに戻ってから出勤しても十分に間に合う時間だ。