年下研修医の極甘蜜愛
「先生は寝起きが弱いんですね。当直の時、どうしてるんですか?」
「そうなんだよ。目が覚めるまでがね……。当直の時は、当直室のベッドは使わないようにしてる。寝入っちゃうとコールされてもすぐに頭が働かないから、医局のソファーで座って目を閉じるだけ」
「それだと体が疲れませんか?」
「最初はね。でも、もうすっかり慣れた」
「慣れるものなんだ……。今日の当直は鈴木先生でしたっけ。先生は初めてですよね、鈴木先生と当直に入るの」
「うん」
「鈴木先生は引きが強いから、眠れない夜になるかもしれませんね」
「鈴木先生って本当にすごいらしいね。この前は竹内が、CPAの救急搬入と病棟の急変が立て続けにあって、どうにかなりそうだったって言ってた。あのタフな竹内がだよ?」
「わたしも竹内先生からお聞きしました。鈴木先生は、あれくらいの忙しさと緊張感がちょうどいいって笑ってましたけど」
「さすが、もともと救急やってた先生だけあるよね。今夜も忙しい夜になるといいな」
「先生は救急に興味があるんですか?」
「んー。興味はあるけど、性格的には救急向きじゃないと思う。ただ、経験ってすごく重要だからさ」
「なるほど」
フォークに刺した生野菜を頬張りながら納得したように相槌を打つ彩に、仁寿がにこやかにほほえみかける。
「ああ。いいなぁ、こういうの」