年下研修医の極甘蜜愛


「あの、先生」

「ん?」

「もうすぐ調査の時期が来たり医大の訪問があったり、これから仕事が忙しくなります。わたしは、たくさんの物事を同時にこなせるほど器用ではなくて。それに……」


 恋愛するのが怖い。その一言はぐっとこらえて喉の奥に閉じ込める。


「いろいろ時間がかかってしまうかもしれません。それでもいいですか?」


 彩は、すみませんと謝ってバツが悪そうに顔を伏せた。


「彩さん」


 仁寿が、目線を合わせるように床にしゃがんで彩の顔を覗き込む。


「僕は、彩さんを所有したいわけじゃないよ」

「……はい」

「今みたいに、彩さんの気持ちとか思っていることとか、なんでも話してくれると嬉しいな。僕は、彩さんをもっと知りたいし理解したい」


 まっすぐで優しい仁寿のまなざしに、彩は目をそらせなくなった。
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