年下研修医の極甘蜜愛

 リビングの時計を見て、仁寿がキッチンでごそごそと食材を探し始める。彩は、落ちたマンガを他の巻と一緒にテーブルに積むと、仁寿を手伝おうとキッチンへ急いだ。


「彩さんはゆっくりしていてよ。テレビつけようか?」

「いえ、そんな」

「手伝ってもらうほど豪華なものは作らないよ。時間も時間だし、軽くね」


 洗った手をタオルで拭う彩の隣で、仁寿がパスタを二束とレトルトのミートソースを並べる。


「小麦粉だからなぁ。百グラムでも多いか」


 仁寿はつぶやきながら鍋にお湯を沸かし、フライパンにミートソースを入れて刻んだ野菜とマッシュルーム、それから赤ワインを少し足す。
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