天敵外科医さま、いいから黙って偽装婚約しましょうか~愛さないと言った俺様ドクターの激愛が爆発して~【愛され最強ヒロインシリーズ】
当直明けでそのまま勤務に入るため、朝食を確保しようと、院内のコンビニへ行ったとき。
「へえ、池崎先生って意外にお笑い好きなんですか」
早朝の、人気のない店内で吉武の明るい声はやけに生き生きと耳に入る。
「そうなんだよ。年末は増えるから楽しいよねえ」
池崎が切れ長の目を吉武に向けた。吉武いわくの“爬虫類系イケメン”……ああいう雰囲気がタイプなのか?
そう思うと、なぜか足が止まった。聞き耳なんか立てたくないのに。
ふたりは会話に夢中で、俺に気が付いていない。嫌な感じに胸がざわめく。
吉武はいまから勤務だからか、まだ私服だった。
池崎も。
そんな二人はコンビニ内の飲食コーナーでコーヒー片手に昨日のテレビ番組について盛り上がっていた。
窓ガラスに面した細いテーブルと、簡易的な椅子が数脚あるだけの質素なコーナーだ。院内カフェも充実しているため、カフェ利用者はたいていそちらに行くためだ。
「あのネタはずるいですよねー」
「ああいうの、香月先生も見るの? というか、あんまり笑うところ想像できないな」
「いえ、あの人は……どうなんだろう。この間大爆笑してましたけど、あんなに笑ったの見たのあれが初めてかも」
吉武が首を傾げる。この間の佐内事件のときだろう。
「テレビ見て?」
「いえ、私見て」
「はは、君と香月先生、仲がいいんだね」
俺は小さく息を止めた。吉武はなんと答えるのだろう?
「仲……いいんですかね?」
「よくなきゃ婚約なんてしないんじゃない?」
「んー。そうですねえ」
歯切れの悪い吉武に、池崎の瞳が一瞬キラっと輝く。
イライラした。嘘でも「いい」って言えよ。
なんでそんなやつに隙を見せているんだ? タイプだからか?
そう思うと腑が嫌に熱い。くそ、なんだこの感情。
「へえ、池崎先生って意外にお笑い好きなんですか」
早朝の、人気のない店内で吉武の明るい声はやけに生き生きと耳に入る。
「そうなんだよ。年末は増えるから楽しいよねえ」
池崎が切れ長の目を吉武に向けた。吉武いわくの“爬虫類系イケメン”……ああいう雰囲気がタイプなのか?
そう思うと、なぜか足が止まった。聞き耳なんか立てたくないのに。
ふたりは会話に夢中で、俺に気が付いていない。嫌な感じに胸がざわめく。
吉武はいまから勤務だからか、まだ私服だった。
池崎も。
そんな二人はコンビニ内の飲食コーナーでコーヒー片手に昨日のテレビ番組について盛り上がっていた。
窓ガラスに面した細いテーブルと、簡易的な椅子が数脚あるだけの質素なコーナーだ。院内カフェも充実しているため、カフェ利用者はたいていそちらに行くためだ。
「あのネタはずるいですよねー」
「ああいうの、香月先生も見るの? というか、あんまり笑うところ想像できないな」
「いえ、あの人は……どうなんだろう。この間大爆笑してましたけど、あんなに笑ったの見たのあれが初めてかも」
吉武が首を傾げる。この間の佐内事件のときだろう。
「テレビ見て?」
「いえ、私見て」
「はは、君と香月先生、仲がいいんだね」
俺は小さく息を止めた。吉武はなんと答えるのだろう?
「仲……いいんですかね?」
「よくなきゃ婚約なんてしないんじゃない?」
「んー。そうですねえ」
歯切れの悪い吉武に、池崎の瞳が一瞬キラっと輝く。
イライラした。嘘でも「いい」って言えよ。
なんでそんなやつに隙を見せているんだ? タイプだからか?
そう思うと腑が嫌に熱い。くそ、なんだこの感情。