ビタースイート・ドロップ~次期社長の甘い嘘~
唇と唇が触れ合ったまま続く会話のせいで、キスがもたらした酩酊感がさらに加速する。
これまでにないほど近くから髪を撫でられ、肩がふるりと震えた。
「好きじゃない女にキスしたりキスマークつけたり、そんなことするわけない」
「でも、男の人は別に気持ちがなくてもできるって、聞いたことあるし」
「なにそれ。誰情報?」
「果歩です」
「はは。あんたの宮森さんへの信用ってマジでデカいよな」
小さく笑う沓澤課長の吐息が頬を掠め、間を置かずにまた唇を寄せられる。
今日二度目のキスは、一度目よりも甘く蕩けて感じられた。その感覚にあてられ、私は腕を彼の首に巻きつける。自分から身体を寄せた私を眺めて満足そうに笑った沓澤課長は、すぐにキスを深めた。
息苦しさを覚えそうなそれに没頭する。していたいと思う。
まだ実感がない。いまだに嘘が続いている気がしてならず、心許なかった。唇が離れた隙に、私はもう一度声を落とす。
「私、勘違いしちゃ駄目だって、ずっと必死で……そういうの、沓澤課長が一番嫌がると思って、だから」
「……勘違いしてくれよ、そこは」
「無理です。だって課長、そこで勘違いしなそうな女だと思ったから私を選んだんでしょう?」
これまでにないほど近くから髪を撫でられ、肩がふるりと震えた。
「好きじゃない女にキスしたりキスマークつけたり、そんなことするわけない」
「でも、男の人は別に気持ちがなくてもできるって、聞いたことあるし」
「なにそれ。誰情報?」
「果歩です」
「はは。あんたの宮森さんへの信用ってマジでデカいよな」
小さく笑う沓澤課長の吐息が頬を掠め、間を置かずにまた唇を寄せられる。
今日二度目のキスは、一度目よりも甘く蕩けて感じられた。その感覚にあてられ、私は腕を彼の首に巻きつける。自分から身体を寄せた私を眺めて満足そうに笑った沓澤課長は、すぐにキスを深めた。
息苦しさを覚えそうなそれに没頭する。していたいと思う。
まだ実感がない。いまだに嘘が続いている気がしてならず、心許なかった。唇が離れた隙に、私はもう一度声を落とす。
「私、勘違いしちゃ駄目だって、ずっと必死で……そういうの、沓澤課長が一番嫌がると思って、だから」
「……勘違いしてくれよ、そこは」
「無理です。だって課長、そこで勘違いしなそうな女だと思ったから私を選んだんでしょう?」