ビタースイート・ドロップ~次期社長の甘い嘘~
聞いてるよ、とつまらなそうに呟いた彼は、淹れたてのコーヒーを注いだマグカップをテーブルへ置き、またも嬉しそうに顔を綻ばせている。
よほどお揃いが嬉しいらしい。やはり乙女だ。
「うーん、心配ないと思うけど。あんたって本当に真面目だよな」
「それ沓澤課長にだけは言われたくな……あっ」
就業時間外に〝課長〟と呼ぶのはペナルティ扱い。
交際を始めてから決めた約束が頭を掠め、私ははっと口元に手を当てた。
沓澤課長の双眸がすっと細められるさまが、視界の端に映り込む。
立ち上がった彼は、おもむろに私の隣へ腰を下ろした。物理的な距離を縮められ、こうした所作にいまだ慣れない私が慌てる様子を横目に、彼はゆっくりと私の耳に唇を寄せる。
「今日は最後まで言わないかなって思ってたのに、残念。お仕置きだな」
耳たぶを食まれつつ囁かれた声は、どうしてか頭よりも腰に響いた。
意図せず零れてしまった熱っぽい吐息を楽しげに聞きながら、彼は私の大腿に指を這わせる。フレアスカートの内側に入り込んでくる不埒な指が、タイツ越しとはいえ、敏感になった私の肌を容赦なく苛む。
よほどお揃いが嬉しいらしい。やはり乙女だ。
「うーん、心配ないと思うけど。あんたって本当に真面目だよな」
「それ沓澤課長にだけは言われたくな……あっ」
就業時間外に〝課長〟と呼ぶのはペナルティ扱い。
交際を始めてから決めた約束が頭を掠め、私ははっと口元に手を当てた。
沓澤課長の双眸がすっと細められるさまが、視界の端に映り込む。
立ち上がった彼は、おもむろに私の隣へ腰を下ろした。物理的な距離を縮められ、こうした所作にいまだ慣れない私が慌てる様子を横目に、彼はゆっくりと私の耳に唇を寄せる。
「今日は最後まで言わないかなって思ってたのに、残念。お仕置きだな」
耳たぶを食まれつつ囁かれた声は、どうしてか頭よりも腰に響いた。
意図せず零れてしまった熱っぽい吐息を楽しげに聞きながら、彼は私の大腿に指を這わせる。フレアスカートの内側に入り込んでくる不埒な指が、タイツ越しとはいえ、敏感になった私の肌を容赦なく苛む。