ナルシストと恋は de キュン!
今日は、授業がすごく長く感じた。
アイツのいない学校がこんなにも退屈で、苦痛に感じるなんていなくなるまで想像もできなかった。
そして帰りのHRの時間。
難しい顔をしたオネエ先生が教室に入ってくると、その後から当たり前のように、アイツが入ってきた。
「ふむ、実家から帰ってきた。これは土産だ。食べるとよかろう」
HRに配られたのは、鳴雄の顔をした焼き菓子……。
その後、帰りに校庭を通ると、楠のあった場所にどこからどう見ても、アイツの決めポーズを再現しているとしか思えない、絶妙な角度で枝分かれしたサボテンが新たに植えられていた。
「ねえ、雛子」
「うん、どした?」
サボテンを眺めながら親友が私に話しかけた。
「やっぱり、鳴雄サマとは恋は〝でキュン〟だね?」
以前、こう言われて、よくわからなかったが、今ならその意味がよくわかる。
「だって、アイツはアイツだもの」
―fin―


