大好きだった元彼と再会しましたが、私はもう結婚しています。

 不思議なほど早く朝食が完成する。

「昔から穂高は料理も上手だから一人でサクサク作ってくれたよね。でもさ、あとで思ったの。ふたりでやれば早くて穂高もらくだったよなぁって」
「俺は料理、全然負担じゃないけど……こうして千紘と並んで同じことができるのはすごく嬉しいよ」

 穂高が笑う。その笑顔が、ひどく幸せそうで胸がつまる。
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