大好きだった元彼と再会しましたが、私はもう結婚しています。

 穂高は唇を離すと、私の頬を撫でながら訊いた。

「もっとしたい?」
「……うん」
「だよな。俺もだ」

 穂高が少し笑って、私の額にキスを落とした。

「だからさ。来週末はちゃんと休んで、近くに泊まりでも行かない?」
「え……いいの?」
「あぁ。もちろん」

 先の予定ができただけなのに、こんなにうれしくて胸が跳ねるなんて。
 私は満たされた気持ちで、穂高の胸に顔を寄せた。
< 125 / 209 >

この作品をシェア

pagetop