大好きだった元彼と再会しましたが、私はもう結婚しています。
男女に分かれた露天風呂。どうも貸切風呂もあるらしい……それは入る直前に知った情報だ。
その貸切風呂を横目に、私と穂高はそれぞれ別れて湯に向かう。
お湯に浸かりながら、肌を磨きながら、自然と色々なことを考えてしまう。
昔の私はどうだっただろう。体重こそあまり変わらないけど、年齢を重ねた分、形も感覚も変わっているはず。
なにより、触れられたのは、もう穂高だけじゃない。
その事実が、胸の奥にぐっと刺さってくる。
私は念入りに全身を洗った。
匡輔とのときの記憶も、感覚も、汚れも、全部洗い流してしまうように……。