大好きだった元彼と再会しましたが、私はもう結婚しています。
穂高の部屋に行ってもまだ怒っている私に、最初に声をかけるのはいつも穂高だ。
「ほら。もういつまでもむくれてないで仲直りしよう」
「ちゃんと分かってないでしょ。私は対等に見てほしいの。研究も、人としても」
「……千紘が好きだから心配になるんだよ。ほら、またむくれてる。そういう子どもっぽいところが大人扱いされない理由なんじゃないの」
私はさらにムッとして、穂高の膝に乗り、その視線を全部奪った。そして両手で頬をつかみ、キスをする。
穂高は目を丸くした。
「こんなことされても子ども扱いするなら、穂高はロリコンね」
「……ずるいな」
穂高が目を細める。
勝った、と思って笑ったら、穂高も嬉しそうに笑った。
よし、これで仲直り完了!