大好きだった元彼と再会しましたが、私はもう結婚しています。
「穂高の話がしたかったの」
「えっと……」
視線が落ち着かず、テーブルとワインとカルパッチョを行ったり来たりする。
そんな私を見て、瑞穂さんは苦笑した。
「いやね、別に私は恋愛に口を出すつもりはないのよ? 大人同士なんだから。でも、穂高のあの状態は……ちょっと放っておくとかわいそうかなって。種まいちゃったのは私だからね」
「何を……?」
「千紘さんは、穂高のことどう思ってるの? 好意があるのは見てれば分かるけど。二人とも分かりやすいくらい、分かりやすいのよ」
直球すぎる。
康太くんもいるのに……と思ったが、彼はすっとこちらに来て、パスタの乗ったお皿と取り皿を差し出した。