こまかくて

居た!!!



彩月(さづき)!!!」



ベランダの手すりにもたれかかって立ち、遠くを見ていた私の5歳年上の姉。小巻彩月。



実月(みづき)~?
何でここに居~んの?」



何で?



「鍵、取りに来たの!!
私と電話したでしょ?」



15分前ぐらいに!!!



「う~~~ん……。あっ!!! 思い出した…。思い出した。思い出し……ました!!! 鍵ね。鍵は右ポケット…」



彩月がズボンの右ポケットに右手をつっこむ。



「な~い………。
左だ~」



今度は左ポケットに右手をつっこんだ彩月。



「な~い………」

「…無い?」
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