つまずいた先、運命の人【マンガシナリオ】

1.打ち上げ

○Barスタッフルーム・6月前半の木曜日、夜23時頃
見つめ合う唯と湊。
湊は唯の服に手をかける。
湊「服、脱がすぞ」
唯(ひぇ〜〜〜〜〜〜!)
唯モノ『どうしてこんなどえらいイケメンに脱がされそうになってるのぉぉ〜〜〜〜〜!』
・湊 背が高い、黒髪で色気のある綺麗な顔立ち、左目下に泣きぼくろあり、高級感のあるスーツ着用
・唯 栗色のミディアムヘア、どちらかと言うと綺麗系、すごい美人というわけではない


◯居酒屋外・同日夜20時半頃
モブ「お疲れ〜!」
モブ2「この後どうする?」
モブ3「二次会カラオケ行く人〜?」
居酒屋から出て各々帰ったり、話し込んだり、二次会に行こうと盛り上がる大学生たち。
昼間に降っていた雨で地面にはところどころ水たまりがある。
香織は唯の肩に腕を回し、少し酔ってほんのり赤らんだ顔のまま唯に誘いをかける。
香織「ねぇ、唯!まだいけるっしょ?飲み足りないから付き合って♪どうせ明日3限からでしょ?」
・香織 黒髪ストレートのボブ、美人、大人っぽい綺麗な顔立ち。
唯モノ『橋本唯。21歳。グラフィックデザイナーになるべく勉強中の大学三年生。今夜はデザインコンペの打ち上げに参加していた。』
唯「うん。香織も?」
香織「じゃなきゃ帰ってる〜」
唯モノ『この子は友達の須藤香織。大学に入学してから出会って、3年生になった今も仲良くしてくれている』
唯「じゃあ、せっかくだし行っちゃおっか」
香織「そうこなくちゃっ!」
唯と香織は友達に手を振って別れる。


○Bar・夜21時頃
【Bar Haven】と書かれた雰囲気の良いバーに入りカウンターに横並びに座る唯と香織。
旭「いらっしゃいませ。何飲まれますか?」
ミルクティー色のパーマがかかった髪に優しそうな雰囲気のイケメンバーテンダーがにこっと微笑んで注文を聞きに来た。
香織「っ!おすすめはなんですか?」※目がハート
イケメンの店員さんをロックオンした香織。両手をグーにして顎に当て全力でかわい子ぶっている。
唯(イケメンセンサー発動・・・)
唯『香織が巧みに迫った結果、この方はこのBarの経営者兼店長さんだと言うことが発覚した。名前は旭さん』
香織のピンクな視線に呆れた視線を送りつつ注文を済ませると香織に問いかける。
唯「香織ってば彼氏いるでしょ?」
旭が目の前でカクテルを作ってくれているので香織に顔を寄せ小声で話しかける唯。
香織「別れた」※真顔
唯「えっ!?この間付き合ったばっかりだよね?」
香織「あいつ五股してたんだよ!!信じらんないっ最低最悪!!」
さっきまでのうっとりした顔はどこへやら。目を吊り上げて怒り出す香織。
唯「五股!?」
大きな声が出てしまい周りを見渡す。旭は何かを取りに行っているのか居なくなっていた。
唯「って可能なの?どういうこと?」
香織「月曜〜金曜まで一人ずつ会うんだって。ちなみに私は水曜。土日はバイト入れてるから女は作らないらしい。そんなとこだけ真面目に働いていてんな!あ”ぁ腹立つ!!」
止まらない香織の怒りに唯は縮こまる。
旭「お待たせいたしました」
いつの間にか戻ってきていた旭がスッと飲み物を出す。
香織はそれを一気に煽った。
香織「おかわりください!!」
唯(これは長くなりそうだなぁ・・・)※遠い目をする


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