つまずいた先、運命の人【マンガシナリオ】
3.ペアルック
○Bar店内
店に入ると先ほど接客してくれた旭がいた。
旭「いらっしゃいませ・・・って湊?」
湊「裏借りるぞ」
旭「いいけど・・・あれ、唯ちゃん?どうしたの?」
心配そうにこちらを伺う旭。
湊の肩がピクッと揺れる。
説明しようと唯は口を開いたが湊に先を越される。
湊「そこで転んで足を捻ったらしい。タオルと救急箱あるか?あと、着替え」
旭「えっ!大丈夫?裏使っていいよ。ごめん今日俺しかいないから任せてい?物は全部部屋のどっかにあるから好きに使って。足、お大事にね」
今夜は旭一人で店に立っているため、諸々を湊に任せると最後に唯に言葉をかけ接客に戻って行った。
○Barスタッフルーム
スタッフルームらしき所に運び込まれソファーに降ろされる。
唯「あの!ここまでしてもらう訳には・・・大丈夫なのでお構いなく・・・」
部屋を物色する湊に向かって声をかける唯。
湊「無理するな。腫れてる」
こちらをチラッと振り向いて指摘する湊。
足首に目をやると、パンパンに腫れていて目を見開く。
唯モノ『自分の足首とは思えないくらい腫れている・・・』
唯(これ、私の足・・・?)
湊がタオルやここの制服と思われる着替え、救急箱を持って戻ってくる。
湊「服、脱がすぞ」
ソファーに片膝をついて唯の服に手をかけ脱がそうとする湊。
唯「えっ!?!!?!何でですか!?」
唯は湊の腕をガシッと掴んで止める。
湊「濡れた服のままいたら風邪ひくだろ」
唯の服のボタンに手をかけたまま湊が答える。
唯(それはそうだけど・・・。)
唯「でも!じ、自分でっ!着替えられます!」
湊「・・・分かった。俺も着替えてくる」
そう言って湊は自分の分の着替えを持って部屋から出て行った。
唯「なんて大胆な人なんだ・・・」
湊が出ていった扉を唖然と見つめながら呟く唯。
唯(とりあえず、お言葉に甘えて着替えさせてもらおう・・・)
・着替えは白シャツに黒の細身のスラックス。どちらも男物で大きいので袖や裾を折っている。
コンコンコンッ
着替え終わると同時に部屋の扉がノックされた。
湊「着替えたか?」
唯「あ、はい!」
湊「入るぞ」
言うと同時に扉が開く。
湊も同じように白シャツに黒のスラックス姿になっていた。左手にはビニール袋。
唯モノ『思いがけずペアルック・・・』
唯は少し気まずくなる。
唯のオーバーサイズな服を着た無防備な姿が目に入り固まる湊。※唯はなぜ固まっているのか気づいていない。
・思ったより胸元が開いているのと下着が透けている
唯「?・・・あの、そろそろ帰ります。色々していただいてありがとうございました」
なぜ固まっているのか首を傾げ、それよりもまずはお礼を伝えないとと頭を下げる唯。
湊は唯に近づき唯の手首を掴むとソファーに座らせ、未使用のバスタオルを唯に巻きつける。
唯「えっと・・・」
湊の行動の意図が掴めず戸惑う唯。
湊はそんな唯を無視して右足のズボンを捲り腫れている右足に触れる。
唯「ひゃっ!?」
湊「痛かったか?」
湊が唯の顔を見上げる。若干上目遣いになる湊に心臓が跳ね上がる。
唯「い、いえ・・・」
湊「痛かったら言ってくれ」
湊は持っていたビニール袋を唯の足首に当てる。氷嚢代わりに氷を入れてきてくれたらしい。
湊「しばらく冷やしていろ、ちょっと出てくる」
湊はそう言って部屋を出ていった。
しばらく冷やしていると湊が戻ってきて今度は湿布を貼ってくれた。最後に包帯まで巻いてくれて至れり尽くせりだ。
唯(器用だなぁ・・・)※感心したような顔
手当が終わり湊がズボンの裾を直してくれる。
唯「ありがとうございます」
唯(さっきより痛みが引いた気がする)※嬉しそうな顔
湊は救急箱を片付け唯のカバンや汚れた服を掴んで唯に持たせるとまたバスタオルに包まれている唯を抱き上げた。
唯「ぅわっ!」
唯「どこ行くんですか!?」
本日2度目のお姫様抱っこに顔が赤く染まる。
湊「タクシー来てる」
唯「えっ。あの、自分で歩けるので大丈夫です!」
湊「次抵抗したら落とす」※真顔
唯「ヒッ!!」
両目を固く瞑り湊の首にしがみつく唯。
湊はそんな唯に無意識に薄く微笑んだ。※唯は目を瞑っていてみていない。
店に入ると先ほど接客してくれた旭がいた。
旭「いらっしゃいませ・・・って湊?」
湊「裏借りるぞ」
旭「いいけど・・・あれ、唯ちゃん?どうしたの?」
心配そうにこちらを伺う旭。
湊の肩がピクッと揺れる。
説明しようと唯は口を開いたが湊に先を越される。
湊「そこで転んで足を捻ったらしい。タオルと救急箱あるか?あと、着替え」
旭「えっ!大丈夫?裏使っていいよ。ごめん今日俺しかいないから任せてい?物は全部部屋のどっかにあるから好きに使って。足、お大事にね」
今夜は旭一人で店に立っているため、諸々を湊に任せると最後に唯に言葉をかけ接客に戻って行った。
○Barスタッフルーム
スタッフルームらしき所に運び込まれソファーに降ろされる。
唯「あの!ここまでしてもらう訳には・・・大丈夫なのでお構いなく・・・」
部屋を物色する湊に向かって声をかける唯。
湊「無理するな。腫れてる」
こちらをチラッと振り向いて指摘する湊。
足首に目をやると、パンパンに腫れていて目を見開く。
唯モノ『自分の足首とは思えないくらい腫れている・・・』
唯(これ、私の足・・・?)
湊がタオルやここの制服と思われる着替え、救急箱を持って戻ってくる。
湊「服、脱がすぞ」
ソファーに片膝をついて唯の服に手をかけ脱がそうとする湊。
唯「えっ!?!!?!何でですか!?」
唯は湊の腕をガシッと掴んで止める。
湊「濡れた服のままいたら風邪ひくだろ」
唯の服のボタンに手をかけたまま湊が答える。
唯(それはそうだけど・・・。)
唯「でも!じ、自分でっ!着替えられます!」
湊「・・・分かった。俺も着替えてくる」
そう言って湊は自分の分の着替えを持って部屋から出て行った。
唯「なんて大胆な人なんだ・・・」
湊が出ていった扉を唖然と見つめながら呟く唯。
唯(とりあえず、お言葉に甘えて着替えさせてもらおう・・・)
・着替えは白シャツに黒の細身のスラックス。どちらも男物で大きいので袖や裾を折っている。
コンコンコンッ
着替え終わると同時に部屋の扉がノックされた。
湊「着替えたか?」
唯「あ、はい!」
湊「入るぞ」
言うと同時に扉が開く。
湊も同じように白シャツに黒のスラックス姿になっていた。左手にはビニール袋。
唯モノ『思いがけずペアルック・・・』
唯は少し気まずくなる。
唯のオーバーサイズな服を着た無防備な姿が目に入り固まる湊。※唯はなぜ固まっているのか気づいていない。
・思ったより胸元が開いているのと下着が透けている
唯「?・・・あの、そろそろ帰ります。色々していただいてありがとうございました」
なぜ固まっているのか首を傾げ、それよりもまずはお礼を伝えないとと頭を下げる唯。
湊は唯に近づき唯の手首を掴むとソファーに座らせ、未使用のバスタオルを唯に巻きつける。
唯「えっと・・・」
湊の行動の意図が掴めず戸惑う唯。
湊はそんな唯を無視して右足のズボンを捲り腫れている右足に触れる。
唯「ひゃっ!?」
湊「痛かったか?」
湊が唯の顔を見上げる。若干上目遣いになる湊に心臓が跳ね上がる。
唯「い、いえ・・・」
湊「痛かったら言ってくれ」
湊は持っていたビニール袋を唯の足首に当てる。氷嚢代わりに氷を入れてきてくれたらしい。
湊「しばらく冷やしていろ、ちょっと出てくる」
湊はそう言って部屋を出ていった。
しばらく冷やしていると湊が戻ってきて今度は湿布を貼ってくれた。最後に包帯まで巻いてくれて至れり尽くせりだ。
唯(器用だなぁ・・・)※感心したような顔
手当が終わり湊がズボンの裾を直してくれる。
唯「ありがとうございます」
唯(さっきより痛みが引いた気がする)※嬉しそうな顔
湊は救急箱を片付け唯のカバンや汚れた服を掴んで唯に持たせるとまたバスタオルに包まれている唯を抱き上げた。
唯「ぅわっ!」
唯「どこ行くんですか!?」
本日2度目のお姫様抱っこに顔が赤く染まる。
湊「タクシー来てる」
唯「えっ。あの、自分で歩けるので大丈夫です!」
湊「次抵抗したら落とす」※真顔
唯「ヒッ!!」
両目を固く瞑り湊の首にしがみつく唯。
湊はそんな唯に無意識に薄く微笑んだ。※唯は目を瞑っていてみていない。