初恋同盟〜イケメン過ぎる君からの不適切な溺愛〜

「未知。ボール行ったよ」



親友の梨花が私にボールをパスする



えっ？ボール？



やばい⁈



私ぼーっとしてた⁈



バンっ⁈



私の顔面に豪快にボールがぶつかる…



「未知大丈夫？」



梨花が心配そうに寄ってくる



「いてて…大丈夫、大丈夫」



そう言った側から私の鼻から一筋の血が滴り落ちた…



「未知鼻血出てるじゃん⁈」



ティッシュ⁈



梨花が慌てて叫んでいる⁈



結局同じクラスの女の子達数人も集まってきて、私のぼーっとしていて顔面でボールを受けてしまった間抜けな事件は、少し一騒動になってしまった…



「とりあえず保健室行ってきな」



そう梨花に言われて、私は恥ずかしながら鼻をティッシュで押さえながら保健室に行くことになった…



何て間抜けで恥ずかしいんだろう…



哲司との思い出に耽っていて、ぼーっとして顔面でボールを受けてしまうなんて⁈



私は自分の間抜けさが恥ずかしくてしょうがなくなった…