彼女が「魔女」であるから
「紹介するわね、この子はレンリ・クロヴェール。
私の義理の息子で、騎士として今は働いてる、のよね?」
「いやなんで疑問形なんだよ」
「いやだってあんた最近全然帰ってこないから、
職を失って合わせる顔がないのかと」
「のなわけねぇーだろ!?」
クロヴェールは実親の苗字らしい。
薄い水色の氷のような瞳。
藍色の髪は男性にしては長めで、中性的な顔立ちだ。
いや、でも女の子かもしれないとも思う。
別に体格はがっしりしている感じなのだが、性別がどうでもいいと思えるほど美しすぎるのだ。
「ていうか、秘書なんて雇ったのかよ。
そんなもの煩わしくて嫌だとか言ってたなかったか?」
「アイズちゃんになんてこというのよ。ひどいわぁ」
ぎゅっとロニーナさんに抱きしめられる。
「言ってねぇーし、とうとう頭いかれたんじゃねぇーの?」
「よちよち、大丈夫だからね、アイズちゃん」
「うぜーー」
なんだか、さっきとだいぶとキャラが違う....。
「それより、ほんとにけがはないのか?」
「あ。はい」
「それならよかった。
改めて、俺はレンリ。王国でまぁ、騎士をしてる。
これから顔を合わせることもあるだろうし....いや、ヴェール越しだから違うのか?まぁ、よろしく」
「え、あ、アイズです。よろしくおねがいします」
「ん」
「えっと、あの怖くないんですか?」
「何が?」
「その、……私の顔、見ましたよね」
「別に、職業柄とくに嫌悪感などはない。戦場じゃもっとひどいやつもいるしな」
「まぁ、でも声色的に女の子だと思ってたから、ババアでびっくりはしたけど、いてっ!」
「レンリ、あんたってやつはぁーーー」