拝啓、愛しのパイロット様
「由桔也さんはどうして私が好きなんですか?」
つい本音が漏れ出してしまい、ハッと我に返る。
(やってしまった……)
こわごわ由桔也の表情をうかがうと、彼は穏やかな笑みを口もとにたたえていた。
「今日は質問ばかりなんだな」
「すみません」
小町はしきりに反省して謝った。でも、本当に不思議なのだ。
「私、目を引くような美人でもないし、すごい経歴や特技がありません。だから、好きって言われてもいまいちピンとこないというか……。納得できなくて」
「小町は充分魅力的だよ」
由桔也は自分を卑下する小町の言葉を即座に訂正すると、テーブルに頬杖をつきながら微笑んだ。
「俺は小町に救われたんだ」
「え?」
救われたとはどういう意味だろう。
不思議に思い首を傾げると、由桔也はボトムスのポケットからスマホを取り出し、ディスプレイを操作した。