拝啓、愛しのパイロット様
「見てくれ」
そう言われて渡されたスマホを覗きこむと、ディスプレイには三ヵ月前にSNS投稿されたとあるページが表示されていた。
添えられていた画像を見るなり、小町は驚きのあまり目を大きく見開いた。
「これ……由桔也さん!?」
「そう。俺」
由桔也は驚く小町の反応を見て、予想通りとばかりに口角を上げた。
(どういうこと!?)
投稿された画像のど真ん中には、帽子を被り肩に金色のラインが入ったシャツを着た制服姿の由桔也が映っていたのだ。
「これ、BCJが運営している公式アカウントなんだ。広報活動の一環でSNSでパイロットを紹介したいって言われて、協力したんだけど――」
「ちょっと待ってください!閲覧数が五十万件!?」
スマホをじっと見つめていた小町は衝撃を受け、思わず由桔也の言葉を遮り叫んでしまった。
単にパイロットを紹介する投稿のはずなのに、他のものと閲覧数が二桁は違う。
企業アカウントの一投稿でこれだけの耳目を集めるなんて、異例中の異例である。
小町の戸惑いを察した由桔也は小さくため息をついた。