王子様はお姫様を愛し尽くしたい〜23時のシンデレラ短編〜
英玲奈と麗夜が結婚してから、俺たちは数ヶ月に一度は互いの家を行き来しているのだが、いつからか美弥と英玲奈は二人でランチにも行くようになった。
「じゃあ予約しとくよん。そのお店、国民的王子って呼ばれてる俳優のマカもきたらしいし」
「えっ! あのマカ?!」
「麗夜には負けるけど、カッコいいよね〜。ランチの時、偶然会ったりして」
「わっ、なんだかドキドキしてきた」
「イケメンは目の保養だよね〜」
「うんうん」
(いまなんつった?)
俺はすぐに眉間に皺が寄りそうになる。
なぜなら俺は美弥が国民的俳優のナントカの名前を聞いて、僅かに頬を染めるのを見逃さなかったからだ。
(マカ? コーヒー豆みたいな名前しやがって)
(ふざけんなよ)
俺はすぐに美弥をバックハグする。
「わ、ちょっと……颯っ」
「俺がちょっと席外してる間に浮気すんな」
「えぇっ?! な、何のこと?」
「あのな。俺はすっげー嫉妬深いんだよ! 一瞬でもマカとかコーヒー豆みたいな男のこと考えんなって言ってんの」
ワザとぐっと美弥を覗き込めば、美弥の顔はたちまち真っ赤になる。
「えっと……コーヒー豆って……まさか、芸能人にヤキモチ、やいたの?」
「あったり前だろうが。美弥は俺のことだけ見てればいいんだよ」
「あの颯。英玲奈さん見てるし。その、わかったから……あのとりあえず、離して」
美弥は英玲奈の方をチラチラ見ながら、眉を下げている。
俺だって美弥を困らせたくはないのだが、ヤキモチを妬かずにはいられない。
「じゃあ予約しとくよん。そのお店、国民的王子って呼ばれてる俳優のマカもきたらしいし」
「えっ! あのマカ?!」
「麗夜には負けるけど、カッコいいよね〜。ランチの時、偶然会ったりして」
「わっ、なんだかドキドキしてきた」
「イケメンは目の保養だよね〜」
「うんうん」
(いまなんつった?)
俺はすぐに眉間に皺が寄りそうになる。
なぜなら俺は美弥が国民的俳優のナントカの名前を聞いて、僅かに頬を染めるのを見逃さなかったからだ。
(マカ? コーヒー豆みたいな名前しやがって)
(ふざけんなよ)
俺はすぐに美弥をバックハグする。
「わ、ちょっと……颯っ」
「俺がちょっと席外してる間に浮気すんな」
「えぇっ?! な、何のこと?」
「あのな。俺はすっげー嫉妬深いんだよ! 一瞬でもマカとかコーヒー豆みたいな男のこと考えんなって言ってんの」
ワザとぐっと美弥を覗き込めば、美弥の顔はたちまち真っ赤になる。
「えっと……コーヒー豆って……まさか、芸能人にヤキモチ、やいたの?」
「あったり前だろうが。美弥は俺のことだけ見てればいいんだよ」
「あの颯。英玲奈さん見てるし。その、わかったから……あのとりあえず、離して」
美弥は英玲奈の方をチラチラ見ながら、眉を下げている。
俺だって美弥を困らせたくはないのだが、ヤキモチを妬かずにはいられない。