私が好きになったのはどっちなの?
最近毎日のようにメッセージを送ってきて溜め息が出る。
そのうち諦めるだろう。
メッセージは読まず、信号が変わると車を発進させた。
「失礼します」
週明けの月曜日、午前の診察が終わると、コンコンとノックの音がして、花梨ちゃんが入ってきた。注射の練習に来たのだ。
「いらっしゃい」
笑顔を向ければ、彼女が手に持っていた袋を俺に見せ、デスクの上に置く。
「今日もお弁当作ってきたんですよ。食べましょう」
「嬉しいけど、樹にはあげないの?」
俺にお弁当を作っている場合ではないのではないだろうか?
「え? いや、いきなりお弁当作ったら引かれますよ。それに樹先生に作るならもっと気合い入れないと……あっ」
失言だと思ったのか、花梨ちゃんが奇声を発して口に手を当てる。
「つまり俺のは適当だと?」
わざと意地悪く言えば、彼女が慌てた。
「い、いえ、ちゃんと日頃お世話になってる気持ちを込めましたよ」
その言葉に嘘はないだろう。
ホント、ムキになりすぎ。
そのうち諦めるだろう。
メッセージは読まず、信号が変わると車を発進させた。
「失礼します」
週明けの月曜日、午前の診察が終わると、コンコンとノックの音がして、花梨ちゃんが入ってきた。注射の練習に来たのだ。
「いらっしゃい」
笑顔を向ければ、彼女が手に持っていた袋を俺に見せ、デスクの上に置く。
「今日もお弁当作ってきたんですよ。食べましょう」
「嬉しいけど、樹にはあげないの?」
俺にお弁当を作っている場合ではないのではないだろうか?
「え? いや、いきなりお弁当作ったら引かれますよ。それに樹先生に作るならもっと気合い入れないと……あっ」
失言だと思ったのか、花梨ちゃんが奇声を発して口に手を当てる。
「つまり俺のは適当だと?」
わざと意地悪く言えば、彼女が慌てた。
「い、いえ、ちゃんと日頃お世話になってる気持ちを込めましたよ」
その言葉に嘘はないだろう。
ホント、ムキになりすぎ。